働き方改革が始まり、従業員の価値観や考えも多様化し始めています。
会社としても改革によって起こる変化に対し、アジャストすることが求められるようになりました。
その中で、「ピアボーナス制度」が注目されるようになりました。
一言で言えば、「同僚同士で、お礼のメッセージと少額のボーナスを送り合う」というものですね。
そのピアボーナスを運用するためのツールとして、「カンパニーマイル」というものがあります。
今まさにカンパニーマイルの導入を考えている人も多いでしょう。
本記事では、カンパニーマイルの特徴や導入事例について解説します。
カンパニーマイルはどんなツール? 特徴は?
カンパニーマイルとは、社内でのアクションに基づいて「マイル」という独自通貨が与えられる、というツールです。
たとえば「出社する」という条件を決めて、その度にマイルが与えられる、というような形で利用します。
もちろん、マイルは同僚にプレゼントすることが可能です。
この機能を使えば、そのままピアボーナス制度をスタートできます。
さらに「コンディションを申告する」という機能も。
名前は伏せられた状態で、全員にその日のコンディションが悪いことを伝えられます。
これを利用すれば、誰しもが思いやりを持って接するようになるでしょう。
その他、投稿機能やチャットなどの機能も搭載。
さまざま形で、社内のコミュニケーションやチームビルディングに貢献します。
たとえば、
お礼を伝える機会が増え、社内の雰囲気が良くなる
遠い部署の同僚とつながる
上司と部下の間でのギャップが埋まる
テレワークをしている社員の状況がつかみやすくなる
ピアボーナスというリターンを用意することで、社員のモチベーションが上がる
従業員満足度、従業員幸福度が高まる
というようなメリットが得られるでしょう。
実際にカンパニーマイルを導入している企業も、多数存在します。
下記では特に目立つ導入事例を解説します。
導入を検討しているのであれば、ぜひ参考にしてください。
カンパニーマイル導入には、いくらかかる?
カンパニーマイルは、完全無料で利用できます。
しかし無料とは思えないほど機能が充実しており、特にピアボーナス制度を回すうえではじゅうぶんすぎるほどの性能です。
競合サービスには有料のものもあり、そちらの方が機能やサポートは優れているのかもしれません。
いきなり有料のものは導入せず、まずはカンパニーマイルで様子見する、という方法もあるでしょう。
カンパニーマイル の導入事例①全研会社株式会社
(引用:Zenken)
全研本社は教材販売や英会話教室などを展開する教育事業者です。
同社は導入前、通貨のレプリカなどを使って、ピアボーナス制度を運用しようと考えていました。
しかし「この方法では、社員同士で何があったか、管理職からは見えない」というデメリットがあることに気付きます。
より洗練されたピアボーナスの体制を整えるため、カンパニーマイルを導入
すると管理職からもマイルのやりとりがはっきりと見えるようになったとのことです。
また、
- 普段は関わることのない社員同士がつながり、お互いが成長する
- 誰がどのような仕事をやっているか、把握できる
- 貯めたマイル、これから得るマイルがモチベーションを高める
というような効果もあったとのことです。
まさにカンパニーマイルの利点をうまく活用した、よい組織開発だと言えるでしょう。
まとめ
- カンパニーマイルは、ピアボーナス制度を運用する場合に役立つツール
- カンパニーマイルは、無料で利用できる
- 導入事例では、コミュニケーションや組織開発、あるいは人材開発でも役立っている
カンパニーマイルは、これからの働き方やマネジメントにフィットした、たいへんすぐれたツールです。
特にピアボーナス制度を導入する場合においては、かなり有力な存在と言えるでしょう。