2021年も何かと世間を騒がせたビットコインを筆頭とした仮想通貨。
仮想通貨のマイニングが一部では流行っていますが、仮想通貨のマイニングの実際どうなの?とい疑問を解消し事例を踏めて仮想通貨のマイニングの始め方をご紹介します。
この記事を読めば、これまでのマイニングの歴史から、マイニングマシンで躓きポイントなどを含め下記をお伝えします
- マイニングサービスのご紹介
- マイニングマシンの作り方
- マイニング報酬の受け取り方
私のマイニングリグのご紹介
私のマイニングリグの構成は、RTX3090×3台+RTX3060 Ti×4台、1000w電源×3台。
3090のハッシュレートは、おおよそ117Mhz
3060tiのハッシュレートは、おおよそ58Mhz
最盛期は、3090×4構成のマイニングリグと3090×2+3060Ti×4構成のマイニングリグの2台で運用していましたが、マイニングリグの消費電力が3Wを超えてしまっており、生活に支障がでそうだったため3090を2台処分し、現在の構成に落ち着きました。
マイニングリグを安定して動かすために試行錯誤しました。ざっくり下記順番だったと記憶しています。
- ライザーケーブルが悪くグラフィックボードが認識しない。
- デバイス情報でグラフィックボードが認識しない。
- nicehashでグラフィックボードが認識しない。
- BIOS設定をしておらずマイニングリグが不安定
- 仮想メモリーが足らずCUDAエラーが発生してしまう
- オーバークロックしすぎてGPU温度が下がらない
- メモリジャンクション温度は、100度を超えている
- グラフィックボードのファンが回らない
- サーマルパッドの交換方法がわからない
- GDDR6Xというチップ搭載グラフィックボードは管理が大変
- VRAMチップ内の一番高温になる場所であるMemory Junctionが高熱
- サーマルスロットリングを起こしてハッシュレートが低下
- ファンを増設&エアコンでも冷えないのを改善
これらを乗り越え今は安定稼働しています。ぜひ、下記を参考にしていただければ幸いです。
そもそも仮想通貨とは
仮想通貨とは、デジタル通貨の一種であり、規制を受けておらず、開発者により発行され、通常コントロールもされており、特定の仮想コミュニティ内で受け入れられ、使用されているものである。
ウィキペディアより引用
このように、特定のコミュニティでデジタル通貨として利用されることを前提とした貨幣に代わるモノが仮想通貨です。ご存じの通り仮想通貨が投資対象だけではなく、投機対象となり世間を騒がせています。
仮想通貨の取引履歴の記録を肩代わりしマイニング報酬を得られる!
仮想通貨はブロックチェーンという技術で成り立っており、この技術に用いられる高度な演算処理を、世界中のマシンが日々処理を行っています。
マイニングは環境負荷がものすごい。と聞いた事があるかもしれません。世界中のマシンが24時間365日フル稼働なため、電力資料がものすごい事が原因です。
そして、この処理を行う処理をハッシュパワーといい、マイニング報酬を仮想通貨で得る事が出来るのです。
ハッシュパワーを提供し、集まったハッシュパワーでブロックチェーンの演算を行い、ハッシュパワーに見合った報酬を仮想通貨で得る。
おおよそ、このような理解があれば、まずはOKです。
マイニングサービスのご紹介
私が使用しているのは、Nicehashは、スロベニアのマリボルに本社がある仮想通貨のマイニングにのハッシュパワーを取引するサービスを提供しています。
私は、2020年3月から利用しておりますが、どんどんアップデートが繰り返さている事と、安定して利用できている事から仮想通貨のマイニングはNicehashをお勧めします。
アプリのリリース、2要素認証と進歩している事は、危険性などをしっかりNicehash側が考えてくれている事であり、安心して仮想通貨をマイニングする事が出来ると考えます。
Nicehashの仕組みは、ドル建てでイーサリウムのマイニングするためのハッシュパワーを購入しているユーザーへ、ハッシュパワーを提供し、報酬を4時間ごとに報酬をビットコインで得ます。
ここがとても重要です。ドルベースでビットコインを得るため、報酬を得た時点で円転(円にすること)で、ビットコインやイーサリウムの相場が高い低いは関係がありません。
また、将来的にビットコインの相場上昇に期待する場合は、すぐに円転せずに気絶しビットコインを握り続ける事も可能です。
マイニングマシンの作り方
仮想通貨をマイニングするマシンはマイニングリグと呼ばれており、グラフィックボード、マザーボード、CPU、電源・メモリ、HDDorSSDと言ったパソコンを構成するパーツが必要です。
また、パソコンパーツを扱う事から自作PCを組み立てる最低限の知識が必要になります。
CPUの選び方
仮想通貨のマイニングには、CPUのスペックは必要ありません。CPUマイニングも可能ですが消費電力あたりのハッシュレートが期待できません。しいて言うなら省エネモデルをチョイスすると良いです。
マザーボードの選び方
グラフィックボードは、CPUのチップセットに対応している事がまずは大前提です。
マイニング専用のBIOSTAR製B360マザーボードといったグラフィックボードが複数毎対応したマイニングに特化したマザーボードもありますが、マイニング需要が上がるについれ高価になりました。2019年頃には投げ売りで販売されていましたが、一時期は3万円ほどまで値が上がっていました。また、今のマザーボードは複数毎のグラフィックボードが対応している事が多いです。ライザーケーブルが悪さしていることが多いので、ライザーケーブルは複数毎購入しておきましょう。
BIOS設定について
AsrockやASUSなどのマザーボードを選ばれる事が多い印象です。BIOS設定は下記二つしておけば、PCI Expressを分岐し複数毎のライザーケーブルをしっかり認識されます。
- Above 4G Decoding:Enabled
- PCIE1~PCIE6 GEN Speed:AUTO または Gen2
オーバークロックについて
以前は、グラフィックボードのオーバークロックを突き詰める必要がありましたが、今はNicehashにお任せすることができます。オーバークロックで利用するとすぐに熱でハッシュレートが下がってしまいます。Nicehashにお任せで行きましょう。
メモリとHDDorSSDついて
ここ重要です。テストに出ます(笑)
マイニングリグはメモリを使わないので、メモリは8Gbで十分。やSSDはOS容量分の最低限で大丈夫。という情報が出回っているようです。メモリとSSDが不十分だとCUDAエラーが起きて、グラフィックボードが認識しなくなったり、Nicehashが不安定になったり、しまいにはWINDOWSが落ちます。
必ず、仮想メモリを割り当てましょう。
メモリー
メモリーはOS必要容量+マイニングリグを構成するグラフィックボードのメモリを確保してください。
30901枚なら8Gb+24Gb以上。のようなイメージです。グラフィックボードを複数毎搭載するなら、最低32Gbとしましょう。
HDDとSSD
仮想メモリを割り当てるので、グラフィックボードのメモリーの和の倍は確保しましょう。
グラフィックボードについて
仮想通貨のマイニングは専用のマイニングマシン以外ではグラフィックボードが適しています。グラフィックボードはCPUと比べ演算の仕方が違うらしく仮想通貨のマイニングに適しているようです。
NVIDIAのグラフィックボードがイーサーリウムのマイニングではパフォーマンスが高いようです。
人気なのは、1660Super、3060ti、3070当たり。これらは消費電力当たりのハッシュレート効率、いわゆるワッパが良いためです。
温度管理が大変かつ、ワッパが劣る3080や3090。
ビットコインが高騰しつつマイニングが注目された2021年の1月ごろから、NVIDIAのグラフィックボードの価格上昇がありました。品薄になっただけでなく価格がおおよそ2倍近くまで高騰しました。また、現在はハッシュレートが出ないように制限されたモデルが販売されています。
ただし、マイニングプールによっては制限版グラフィックボードでもハッシュレートが下がりません。これも重要。
注意点
- windowsは複数毎のグラフィックボードを認識しない事が多いです。その場合はBIOSを見直しましょう。
- WINDOWSのアップデートが走ると再起動することがあります。アップデートは切りましょう。
- マイニングマシンの構成によっては、電源が1500Wを超える事があります。家庭用コンセントは瞬間的に2000Wを超えると火事のもとにもなりますので、1200W位に留めましょう。
マイニング報酬の受け取り方
国内のウォレットを作り受け取りましょう。
これについては、今後別記事でご紹介します。併せてマイニングの税金とかも。
後書き
仮想通貨のマイニングは仮想通貨の登場と同時に世に産まれ、ビットコインやイーサリウムの知名度が上がるにつれ、私のような一般人も仮想通貨のマイニングを始めるようになりました。
私の記憶では、2021年1月ごろから仮想通貨のマイニングがものすごくはやり、グラフィックボードが高騰。
6月にはビットコインの暴落、9月には中国での仮想通貨の禁止、10月末にビットコインの最高値更新。
Nicehashでマイニングして握り続けてみる事をおすすめします。