- 「就労継続支援A型ってどんな場所?」
- 「就労継続支援A型ってどんな仕事内容なの?」
- 「就労継続支援A型を利用するのに必要な手続きは?」
就労継続支援A型の情報は回っていますが、情報が多く混乱してしまいますよね。
私も、さまざまな就労支援の情報があります。
そこで、発達障害と精神疾患を持つ私が、就労継続支援A型についてのお悩みを解決します。
就労継続支援A型を利用することで、一般企業などへの就職のハードルが下がります。
この記事さえ読めば就労継続支援A型について詳しく知ることができますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
※この記事は2020年10月時点の情報を元に執筆しています。
就労継続支援A型とは
就労継続支援にはA型とは、障害や疾患で一般企業に就職することが難しい人たちが利用する雇用型の障害福祉サービスです。事業所と雇用契約を結び対価として給料が発生します。
対象者は、年齢18際以上65歳未満(利用開始時)で、就労移行支援事業や特別支援学校を通して就職活動を行っても企業等の就職に結びつかなかった人等が対象となります。
給料がもらえる上、一般企業等への就職に必要なスキルを獲得できるため人気が高く、事業所によっては転職に向けた履歴書の添削などのサポートを行っているところもあります。
全国の事業所数は3455事業所、68,070人が利用しています(2016年時点)
参考資料:厚生労働省「社会福祉施設等調査」
就労継続支援A型の仕事内容と給料
“就労継続支援A型は、事業所毎に仕事内容や、給料が変わります。一般就労を目指す方にとって、仕事内容や、給料はどのくらいもらえるのか気になるところですよね。
ここでは、就労継続支援A型のさ仕事内容と、給料について詳しく解説していきます。
就労継続支援A型の仕事内容
就労継続支援A型は一般就労の仕事内容とほとんど変わりません。ただし、勤務時間が短い場合が多く、私が住んでいる地域の場合9;00から15:00まで(実働5時間 休憩1時間)というケースが多かったです。また、週に20時以上の勤務となると、社会保険が適用されるため、会社員と同じような待遇を受けられます。
主な仕事内容としては、
・データ入力
・軽作業(ピッキングなど)
・レストランやカフェなどでのホールスタッフ
・ホテルの清掃
・Webデザインやバナー作成
などがあります。
事業所毎に扱っている仕事内容が変わったり、勤務時間の制約が設けられていることも多かったりするため、自分のニーズに合わせて事業所を選ぶ必要があります。
就労継続支援A型の給料
平成30年度のA型事業所の給料の月額平均は76,887円で、時給は846円。事業所によって多少変動はあるものの、近年は増加傾向にあります。
就労継続支A型は雇用契約のもと働くため、最低賃金が保証されています。しかし、通所する日数と前年度の収入状況により、利用料金がかかってくることも。
以下を参考にしてみてください。
・生活保護受給世帯・・・0円
・市町村民税課税世帯・・・0円 ※1
・市町村税非課税世帯・・・9300円 ※2
・上記以外・・・37,200円
※・・・3人世帯で障害者年金1級を受給している場合、収入が約300万円以下の世帯
※・・・収入がおおむね600万円以下の世帯
上記に当てはまっても事業所によって、利用料を免除してくれるところもあるため気になる方は事業所に問い合わせてみてくださいね。
参考資料:厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000571834.pdf
就労継続支援A型の利用手続き方法
就労継続支援A型は、利用するために市区町村役場での手続きが必要になります。
具体的な手順は7つの流れで勤務開始となります。
1.ハローワークなどで就労継続支援A型の選考をする
お近くの就労継続支援A型作業所探すためには、ハローワークや、市区町村役場の障害窓口センターで紹介を受けます。また、Web上で自分で検索することも可能です。
引用元:障害者福祉サービス等情報検索
2.問い合わせをする
行きたい作業所が決まったら、相談員を通して問い合わせをしてもらうか、自分で作業所にメールをしたり電話をしてみましょう。
3.実勢に体験・見学をする
問い合わせが終了したら、見学や体験の日時を決めましょう。実際に生の現場を体感することで、Web上や電話越しなどはわからなかった雰囲気がわかります。また、自分が働くことになる可能性があるので、不明点や不安などがある場合は遠慮せずに作業所のスタッフに質問してくださいね。
4.比較検討する
実際に出向いてみると、意外と合わなかったということも少なくありません。また、自分に合うと思っても1カ所だけの見学ではその事業所の本当の姿が見えてこないこともあります。そのため、自分に無理のない範囲で数カ所見学や体験に行ってみることをおすすめします。時間がかかりますが、長く働くことも考えられます。慎重に選ぶようにしましょう。
5.面接を受ける
自分が通いたい作業所が決まったら、ハローワークなどで紹介状を作成してもらい、履歴書と共に持参し面接を受けましょう。万が一のために、複数の作業所の面接を予定しておくと心の安心に繋がりますよ。
6.市区町村役場窓口で「サービス等利用計画書」の作成をし「受給者証」を発行する
面接が合格したら、市区町村役場での続きが必要です。どのようにサービスを利用するか記載した「サービス等利用計画書」の作成をします。その際には、印鑑などの他にも必要とされるものがあるため、電話などで事前に問い合わせておくと良いです。受理されると、受給者証が発行され、自宅に届きます。受給者証受給者証の発行には約1ヶ月程度かかります。
7.就労継続支援A型作業所の勤務開始
受給者証が手元に届いたら、就労継続支援A型との雇用契約が結ばれ勤務が開始されます。
まとめ:就労継続支援A型を利用して一般企業への就職を目指そう
ここまで就労継続支援についてお伝えしてきました。
ここまでを3点のポイントでまとめると、
- 就労継続支援A型は、一般企業等への就職を目指している
- 就労継続支援A型の仕事は多岐に渡り、雇用契約を結ぶため利用者にも利点が多い
- 就労継続支援A型を利用するためには手続きが必要
就労継続支援A型は、障害や疾患、難病などで一般の企業などで働けない方たちにとって非常にありがたい福祉サービスです。
就労継続支援A型で、仕事に対する自信をつけ、一般就労を目指してみてくださいね。