働き方改革の時代には欠かせない、ピアボーナスとは?

働き方改革
  • 「会社の雰囲気をポジティブにしたい」
  • 「社員同士のコミュニケーションを加速させ、人材開発へつなげたい」
  • 「より強いモチベーションを持って欲しい」

というように考えている方は多いでしょう。とはいえこういった組織開発にかかわる課題は、一線級の経営者、マネジャーでさえも頭を悩ませるところ。
しかし「ピアボーナス制度」なら、上記のような課題を、一気に解決へ近づけられるかもしれません。

ピアボーナスとは?

ピアボーナス制度とは、「同僚(ピア)同士で、賞賛や感謝を伝えるとともに、少額の報酬(ボーナス)を与え合うという制度です。
米Google社が最初の導入事例であると分かってから、あらゆる企業が導入するようになりました。

報酬は金銭だけではなく、会社の独自通貨やポイントなどの形態をとることも。
また上層部が評価するのではなく、社員同士で評価し合うのが特徴的です。
働き方改革にフィットする手法、あるいは新しい人事評価軸として、注目されています。

ピアボーナスが注目される理由

ピアボーナスが注目される理由としては、さまざまなものが挙げられます。
主だった点を挙げれば、以下の3点が挙げられるでしょう。

ひとつは、雇用の多様化とダイバーシティに対して、有効な施策であるから。
働き方改革がスタートしたことにより、雇用形態や勤務方法は、大幅に多様化しました。
またダイバーシティが浸透し始め、社員の持つ価値観やビジョンは大きく変化しています。

企業は上記のような変化を受け止めて、新しい企業文化を醸成する必要が出てきました。
多様化した社員の個性やパフォーマンスを正しく評価して人材開発へつなげるため、ピアボーナスが求められています。

また、新しい人事評価制度として、期待されている側面もあるでしょう。
従来の人事評価制度は、先ほども触れた雇用の多様化とダイバーシティにはそぐわない部分もあります。
一方でピアボーナスを導入すれば、より適切な人事評価が下せるようになるはずです。
特に数値化が難しい、見えづらい貢献にも着目できるのがポイント。

直近の話で言えば、テレワーク環境下においても、ピアボーナスは有効な手法と言えるでしょう。
テレワークが始まってから、「コミュニケーション不足」や「連帯感の欠如」といった問題が生じやすくなりました。

しかしピアボーナスを送り合うことで、”たとえ離れていたとしても、同僚とは心が通じ合っている”と実感できます。
よってピアボーナスがあれば、テレワーク中にも温かい気持ちを送り合い、コミュニケーションや連帯感も保たれやすくなるというわけです。

ピアボーナス導入による期待が持てる7つの効果

ピアボーナスを導入すれば、以下のような効果・メリットが得られると考えられています。
主だったところでは、以下7点が挙げられるでしょう。

<コミュニケーションの活性化>

ピアボーナスは報酬とともに賞賛や感謝を送り合うものです。
これは当然、コミュニケーションの活性化につながるでしょう。
普段はかかわりのない部署同士で、ピアボーナスによる温かいコミュニケーションを取ることも可能になります、

<モチベーションの向上>

また、モチベーションが向上するという面も出てくるでしょう。
「貢献すれば、報酬がもらえる」という、わかりやすいモチベーションが生まれます。
そしてピアボーナスには、自分の能力や行動、あるいは成果について周りから「承認される」という側面があります。
他者に承認してもらえるというのは、大きなモチベーションの源となるでしょう。

<チームワークの向上>

当然ながら、チームワークも向上します。
ピアボーナスでお互いに褒め合うことは、社員同士の信頼関係を強固にするでしょう。
そしてさらなるピアボーナスを求めて、社員同士で助け合うようになります。
よってチームワークが向上し、チームビルディングにも貢献するわけです。

<社員定着率の向上>

社員定着率が高くなるというのも、企業にとって見逃せない効果です。
ピアボーナスは、はっきりと従業員満足度(あるいは幸福度)を高めます。
よって社員定着率が向上し、優秀な社員の流出を防げるわけです。

<経営理念の浸透>

ピアボーナスを与え合うルールや条件次第では、経営理念の浸透にも役立ちます。
たとえばピアボーナスの対象となる条件を理念や行動指針に沿ったものにしておけば、自然と経営理念は浸透し、そして実行されるというわけです。

<組織活性化>

コミュニケーションが増加することは、組織活性化へとつながっていきます。
ピアボーナスをとおしてお互いが承認しあい、社内にはポジティブな空気感が広がるでしょう。
また部署の枠組みを超えてピアボーナスが発生すれば、部署ごとで相互理解が進むという側面もあります。

<離職率の低下>

また、離職率を低下させるという効果も期待できるでしょう。
ピアボーナスで給料が増えると、従業員は会社から正しく評価されていると考えやすくなります。
そして「会社へ貢献したい」という気持ちを持つようになり、結果として離職しづらくなるというわけです。

ピアボーナス導入時の注意点

ピアボーナスは、とても有効な制度である反面、いくつか注意点・デメリットが存在します。
特に以下のような点については、注意しましょう。

<コストがかかる>

当然ながら、ピアボーナスのために一定の財源を確保しなければいけません。
本当にコストをかけてでも導入すべきか、導入するなら何をどれほど報酬として定義するか、慎重に検討する必要があります。

<仕組みを間違えると不公平になる>

ピアボーナスを導入した場合、「社員のポジションによって、報酬を受け取りやすい人とそうでない人が出てくる」という問題が起こり得ます。
もちろんピアボーナスの恩恵を受けられない社員からしてみれば、大きな不満を感じてしまうでしょう。
よって誰しもが公平に行使できるようなピアボーナスを、デザインしなければいけません。

まとめ

ピアボーナスとは、「社員同士で評価しあい、少額の報酬を与え合う制度」
ピアボーナスは、働き方改革やダイバーシティといった変化にも対応できる
ピアボーナスで得られるメリットはさまざま、一方で注意点もある
ピアボーナスは、働き方改革で起こる変化に対して、適切に対応できるすぐれた手段です。

今後はさらに注目され、多くの企業で導入されるようになるでしょう。

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